初めてのテープ起こしは大変だし稼げない?作業時間の目安なども

こんにちは。
今日投稿する記事は、記事構成や記事の書き方という動画で取り扱った内容です。
後日、動画をアップするので、ライターの仕事に興味がある方はぜひ見てみてください!
テープ起こしとは、音声を文字にする作業のことを指します。
依頼主から音声ファイルを受け取り、実際に耳で聞きながら、タイピングを行っていく作業です。
音声を文章に変えるだけなので、初めてでも作業できてしまう点が魅力のひとつ。
しかし、テープ起こし初心者の方のなかには、「大変」「稼げない」という声も少なくありません。
そこで今回は、テープ起こしとはどんな仕事なのか、本当に大変だし稼げないのかなど、初めてテープ起こしをする方の参考になるような内容をご説明していきます。
テープ起こしとは
テープ起こしとは、会議などの音声を文字に変える作業です。
依頼される音声は会議だけでなく、対談やラジオ、裁判音声などさまざまです。
人の話し声を聞きながら、パソコンで文字に変換していきます。
文字起こしに関してはこちらの記事で詳しく説明しています。
テープ起こしは初めてでもできる仕事なの?
テープ起こしは初めての方でも、比較的簡単にできる仕事です。
このスキルだけは絶対に持っていなければならない、などの条件はなく誰でも始められます。
しかし、初めてでもできる作業ではあるものの、楽なわけではありません。
テープ起こしは大変な仕事だし初めてなら稼げない場合も
テープ起こしは大変な仕事だし、初めてなら稼げない可能性もあります。
理由としては、そもそも音声を文字に変換するのは作業効率が悪いです。
加えて、初めてだと効率よく作業できませんし、タイピングが遅ければその分、完成までたくさんの時間が必要になってきます。
また、依頼によっては時給1000円にもならない場合もありえます。
安い依頼しかもらえないのであれば、大きな金額を稼ぐのは難しいでしょう。
簡単に稼げると考えているなら別の仕事を探した方がいいです。
しかし、慣れるとそれなりに稼げますし、依頼を切らすことなく仕事をし続けることも。
どちらかといえば、効率よく稼ぎたいと考えている人より、地道に黙々と作業するのが苦にならない人の方が向いています。
テープ起こしを始めるにあたり揃えるものは?
テープ起こしをこれから始めるにあたり、揃えるものは3つです。
- PC
- インターネット
- イヤホン
イヤホンに関しては、必ず揃える必要はないもののイヤホンで聞いた方が聞き取りやすい場合もあります。
また、たくさんの依頼を受けるようになれば、フットスイッチを使うことでより効率的な作業を期待できます。
テープ起こしの作業時間の目安は?
初心者
初めてのテープ起こしは、かなり時間がかかると覚えておきましょう。
やり方にもよりますが、全てタイピングするのであれば1時間の音声だったとしても6時間もしくはもっとかかります。
タイピングの速度によって大きく変わるのですが、6~10時間を目安にした方がよさそうです。
また、タイピングの速度によっても作業時間が変わります。
ぼく自身、文字起こしをしたことがないので、実際に自分のラジオを聞きながら文字起こしをしてみました。
結果としてはたった5分の音声で、30分の時間を要しています。
おそらく、ぼくよりもタイピングが遅いのであれば、もっと時間はかかるでしょう。
そのため、これから文字起こしの依頼をもらう予定なのであれば、作業時間は多めに見積もっておくことをおすすめします。
ベテラン
ベテランになるとタイピングも早くなってくるので、1時間の音声で3~5時間程度で文字起こしをすることができるようになります。
ただ、これもまた人によって違いがあります。
いつまでもタイピングが遅いままであったり、効率のよい作業を意識していなければいつまでも遅いままです。
しかし、何度も繰り返すことで、自然と効率はよくなるはずです。
そのため、初心者のうちから1時間の音声に対して何時間かかったのかを常に意識しながら作業しておきましょう。
テープ起こしの主流は音声入力!大幅な作業時間の短縮が可能
最近では、全てタイピングするのではなく、音声入力を使った作業時間の短縮方法がメジャーです。
音声入力と聞くと、ダウンロードしたり設定などが必要なのかなと、少し難しいイメージを持つ人もいるでしょう。
その点は安心してください。
特に難しい作業はありません。
音声入力アプリは無料で使用できるものもたくさんあります。
無料アプリのなかでも、
この2つの評価が高く、使いやすいです。
イチオシはGoogleドキュメントでの音声入力
この記事では、Googleドキュメントを使用した音声入力をおすすめします。
Googleドキュメントとは、Googleが提供する無料オフィスアプリであり、ライター案件の依頼主のなかには、Googleドキュメントで納品してほしいという方もいるほどメジャーです。
普段使用しなくても、使えるようにしておくだけでとても便利なので、Googleアカウントを取得しておきましょう。
そして、Googleドキュメントでの音声入力は超簡単。
手順としては、
①Googleドキュメントを開く
②上にあるツールをクリック
③音声入力をクリック
④マイクのアイコンを押し、音声入力開始
たったこれだけです。
試しに、音声入力の精度を試すために、1度体験してみましたが、音声を判断する精度はかなり高いイメージでした。
ぼそっと発した言葉もきちんと拾ってくれます。
この文章でもまだ使い方が分からなければ、以下の動画が参考になるので紹介しておきます。
テープ起こしの報酬額はいくらなの?
ネットで調べてみたところ、テープ起こし報酬額の相場は60分の音声で、5000円~6000円ほどと書かれてありました。
そして、料金は条件によって変わるようです。
その条件とは、
- 音声時間
- 納期
- クオリティ
この3つになります。
具体的にお話しすると、音声時間が長い方が報酬額は当然高くなります。
また、納期までが短い、つまり急いでいる案件の場合も割高料金になりがちです。
そして、クオリティの部分でも、「素起こし→ケバ取り→整文」というように、右にいけばいくほど、作業が多く高めの報酬が期待できます。
しかし、相場があるとはいうものの、ぼくもクラウドソーシングサイトで依頼をポツポツ見ている人間です。
もっと安い依頼が多いような気もしたので、実際いくらなのかを調べてみました。
テープ起こしの報酬額はいくらなのかを実際に調べてみた
テープ起こしの報酬額を実際に調べてみました。
調べた媒体は、クラウドワークスとランサーズ、求人の3種類です。
それぞれご紹介します。
クラウドワークス
クラウドワークスでは、依頼によって報酬額に開きがあることが分かりました。
具体的に調べた依頼は以下の5つです。
【募集事例①】
4時間のテープ起こし依頼ですが、報酬額は5000円。
1時間当たりの報酬額は1250円になります。
1時間のテープ起こしが5時間かかるとすれば、時給250円の計算になります。
【募集事例②】
音声の時間は短いものの、報酬は100円とかなり安め。
1時間の音声とした場合の報酬は600円です。
ただ、内容に書かれてありますが、初めて依頼をこなす場合100円としているだけで、継続することで報酬アップが期待できます。
【募集事例③】
先ほどの2つに比べて高めの報酬になっています。
1時間のあたり6000円なので、5時間で終わったとしても時給1000円は確保できそうです。
ただ、この依頼は3日で完成させなければならない条件付きの募集になります。
急募という条件つきなので、他の依頼よりも高めの報酬額が設定されています。
ランサーズ
ランサーズもクラウドワークスと同様に、テープ起こしの依頼がたくさんありました。
見つけた募集を2つご紹介します。
【募集事例④】
音声は21分。
報酬は3000円と、クラウドワークスと比べた場合、かなり高単価の案件になります。
1時間の音声であれば8520円です。
もし継続して依頼をもらうことができれば、それなりに稼げるのではないかと思います。
【募集事例⑤】
27分の音声に対し、報酬額は1890円。
1時間にすると4200円。
先ほどの募集よりも安くはなるものの、27分で1890円もらえるなら受けてもいいんじゃないかなと思います。
ネットで書かれてあった5000円には届かないものの、1時間に換算すると4000円以上の報酬は検討する価値はあるでしょう。
5件の募集事例を見て感じたことは、報酬額は依頼主によって大きく変わることです。
1分当たり10円の案件があるなかで、100円以上の案件も存在します。
練習としてはいいかもしれませんが、あまりにも安すぎる案件は応募しない方が効率よく稼げるなと思いました。
また、ぼくが思っていたより報酬額が大きいことに驚いています。
もっと安いと思っていました。
次にご紹介するのは、求人で見つけた募集です。
求人
業務委託という形で、インディードや求人ボックスなどの求人サイトでもテープ起こしの依頼が出ています。
3つの募集を軽くご紹介します。
依頼の画像はないのですが、簡単に紹介すると、
①1時間3000円~8000円の報酬
②1時間7000円~1万4000円の報酬
③1時間2800円~3500円の報酬
このような形になりました。
求人の場合、はっきりと報酬額が書かれていないことが多いです。
依頼によっては1時間の音声で1万円越えもありそうな雰囲気はありました。
しかし、こちらもクラウドワークスなどと同様に、人によって報酬額に開きがあります。
③の募集では、報酬額は安いものの教育に力を入れている内容が書かれてありました。
20回にわたる勉強会や、機材貸出無料など。
テープ起こしをするための準備を整えてもらえる点は、魅力的なんじゃないかなと思います。
結果として、テープ起こしの相場は無いことが分かりました。
継続していけば、募集には書かれてないような報酬額が期待できると思います。
そして人によっては1時間の音声で1万円近い報酬もあるため、よりよい条件の募集を見つけることが稼ぐカギになってくるんではないでしょうか。
個人的にはテープ起こしの報酬額はもっと安いと思っていたので、予想のはるか上の報酬額にびっくりしています。
はじめてのテープ起こしは依頼をもらうまでが難しい
初めてテープ起こしをする場合、依頼をもらうまでが難しいです。
その理由として、先ほどの募集事例を見てください。
募集事例1からそれぞれ応募した人数をお伝えすると、
・募集事例①→応募人数3人
・募集事例②→応募人数60人
・募集事例③→応募人数38人
・募集事例④→応募人数76人
・募集事例⑤→応募人数6人
このような形になっています。
①と⑤に関しては、募集を出したばかりの依頼だったので、人数は少なめです。
しかし、時間が経てば他の3つと同じくらいの応募人数になるでしょう。
なにが言いたいかというと、1~3人ほどの募集に対して、応募している人数が多すぎるので、依頼がもらえない可能性が非常に高いということ。
倍率が高すぎて、初心者であればおそらく依頼を受けるのは難しいでしょう。
テープ起こしの依頼をもらう前に、この段階で挫折する人は多そうだなと思いました。
そのため、もし本格的にしたいのであれば、求人などで探す方がいいかもしれません。
1度でも依頼をもらえれば、継続して依頼をもらえる確率はかなり高くなります。
始めは安い依頼を受けつつ、実績を積み高単価案件が出た段階で、より依頼をもらいやすい立ち位置を目指すことが大切です。
はじめてのテープ起こし作業で失敗しがちな部分とは
これから、テープ起こしをしたいと考えているなら、失敗事例を頭の中に入れておきましょう。
よく起こる失敗事例は以下のとおりです。
・聞き取れない言葉のスルー
・自分の思い込みで別の言葉に変えてしまう
・言葉の統一感がない(同じorおなじ)
・納期に間に合わない
人によっては滑舌が悪く音声テープでは聞き取れない言葉がたくさん出てきます。
また、無理やり文字に変えようとして思い込みにより、別の言葉に変えてしまった。
同じ言葉なのに、場所によって表現が違うなど、いろんな失敗が存在します。
初心者のうちから、これらの失敗を回避することで、依頼主から高い評価をもらうことができます。
依頼主側としては、できるだけコミュニケーションコストをかけたくないものです。
考えればわかることを何度も質問してきたり、思っていたクオリティのテープ起こしじゃない。
納品が遅いなど、依頼主から対応がめんどくさいと思われてしまうと、継続して依頼をもらうことができません。
そのため、はじめのうちはできるだけクオリティの高い作業を心がけましょう。
そして、依頼主を満足させることで、安定した依頼をもらい続けることができます。
まとめ
テープ起こしとは、音声(会話など)を聞きながら、文字に変換していく作業を指します。
テープ起こしと一口にいっても、素起こし、ケバ取り、整文など作業内容も異なります。
作業内容は複数あるものの、音声を文字に変えるだけなので初めての方でも作業可能です。
楽な仕事かといわれると、そんなことはありません。
地味な作業ですし、音声を全て聞かなければならないため、時間効率は悪い仕事です。
何時間も音声を聞きながら文字に変換する作業は、初めてならば思っている以上に大変です。
しかし、慣れてくればそれなりに効率よく作業できますし、現在では音声入力ソフトのレベルも高く、全てをタイピングする必要はなくなりました。
そのため、継続することである程度の収入を確保できます。
また、クオリティの高いテープ起こしを心がけ、依頼を切らさない工夫が大切です。