【全整備士に伝えたい】「給料を上げろ!」というのはもうやめよう(泣)

こんばんは!
今、この記事を書こうと思ったのですが、先に音声として撮りたいなと感じたので、ラジオでも同じ内容を話しました。
個人的に、熱が入る内容のときって、話し方が強くなっちゃうんで、できるだけ優しく言いたいんですが・・・熱弁体質なんでしょうかね(笑)
なかなか直りません。
今日は、全整備士に向けて「もっと給料を上げろ!」と声を大にしていうのはやめませんか(泣)ということをお話しします。
結論として、いくら給料を上げろといっても、変わらないんですよね。
もちろん、仕事内容や責任に対して給料が安い事実を広めてほしい気持ちはぼくにもあります。
しかし、個人間で声を大にしたところでその声はなかなか届かないです。
文句を言ってしまっている、その時間の方がもったいないなと感じてしまいます。
また、その時間を他に使った方が効率的だなと。
そう思っちゃうんですよね。
整備士の給料問題は昔からある問題
整備士の給料問題は昔からある問題ですよね。
ぼくの働いていた会社にいる50代の先輩整備士の方などに聞くと、「昔から給料は安かった」と話しています。
むしろ、今より安かったという話もあったりして。
その頃は、残業時間の上限もなかったし、残業がとにかく多かったそうです。
つまり、整備士の給料額というものは、昔からあまり変化がないと推測できるんじゃないでしょうか。
なかなか変わらないものに、声をあげてみたところであまり意味はないように思います。
SNSでも整備士の給料が少ないと嘆く声は多い
現在でも、整備士の給料が安いという声はたくさんあります。
特にTwitterではかなり多くの声が見えてきます。
ぼくが整備士は安月給だと知ったのは、整備士になろうと思ったタイミングです。
前職で働いていたとき、整備士の免許を取りたいなと思い、調べていたことがあります。
そのとき見たいろんな記事で、「整備士は給料が安いからならない方がいい」という内容の記事がたくさんありました。
整備士がそのように発信することは悲しいですが、実際にそう感じている人が多いという証拠だと思います。
給料を上げろ!といったところで上がらないと感じる理由
正直、給料を上げろと声を大にしても上がらないと感じる理由は3つあります。
会社に昇給させるだけの利益がなければ上がることはない
会社員の給料は、それぞれの会社に依存します。
そのため、全国的に見て給料が安かろうが、その会社の売り上げがたっていなければ給料は払えません。
また、売り上げの何割を給料にあてるかという部分は、会社が決めることです。
加えて設備投資の額も会社が決めます。
仮に大きな利益があったとしても、設備投資に利益の大半を使っていれば、人件費に回すだけのお金がないという考え方もできます。
ぼくは、会社だけが利益を独り占めしているようには思えません。
会社も社員も同じように厳しい状態になっているため、いくら給料を上げろと訴えてもそう簡単に給料を上げることはできないんじゃないかなと思います。
ひとりの声では小さすぎる
ひとりの声では小さすぎるという問題も出てきます。
個人経営の小さい会社なら別ですが、チェーン店のような大きな会社の場合、たった一人の社員の声は上層部にまで伝わりません。
仮に伝わったとしても、相手にされないでしょう。
ぼく自身も同じ状態がありました。
整備士になってからではないものの、前職でも仕事の割に給料が安すぎる状態になっていました。
そして、明らかに大きな利益が出ているのに、ぼくらの給料は変わらない。
そんな状態が続いていたので、上司などが上の人間に抗議したところ、「会社に何かあったときのために貯めている」といわれてしまったようです。
こんなふうに取り合ってもらえない可能性が非常に高いと考えます。
給料を上げてもらえる取り組みはしているのか?
そもそも論ですが、給料を上げてもらえる動きをしないと、昇給は望めません。
給料を上げてくれる=会社に貢献しているということです。
会社に貢献していない場合、なかなか昇給はできないでしょう。
自分だけ給料を上げてほしいのであれば、人よりも会社へ貢献しなければなりません。
その動きはしているのかどうかも問題点になります。
他の人と同じような動き、もしくは自分よりも会社へ貢献している人がいるなら、昇給はその人からになるでしょう。
そのため、自分が会社へどれだけ貢献しているのかをまず考える必要があります。
考えられる動きとしては、効率のよい仕事やミスなく丁寧な作業は当然のこと、お客さんにリピーターになってもらう努力や、整備説明で満足してもらうなどでしょうか。
これらの動きを意識してできているかも重要だとぼくは思います。
ぼくも以前の職場で、付加価値を売ってこいとよく言われていました。
そのため、お客さんにきちんと説明し添加剤や有料洗車などを売っていました。
でも、勤続年数の少ないぼくよりも、付加価値を売ることができない先輩も当然います。
このように、整備士でも個人の動きによって、総合的な売り上げは変わるのです。
その点を意識できてないのであれば、まずは意識することから始める必要があるのではないでしょうか。
売り上げのなかには社員には見えてこない経費も当然含まれている
整備売り上げのなかには、社員には見えてこない経費も当然あります。
ぼくも会社員として働いていたときには、あまり意識していなかった部分ですが、見積書では分からない維持費も含まれますよね。
例えば、土地代や建物の費用、リフトなどの機器の費用。
これらは、ひとつの作業で見えてくる費用ではありません。
しかし、毎月そして購入時に発生している立派な費用です。
売り上げのなかから新しい機器を購入しますし、機器の購入費を回収するためにも整備作業をしなければなりません。
ここまで考えたとき、1台当たりの純利益を一社員が把握するのはとても難しいでしょう。
また、複数の店舗を持っている店であれば、黒字の店舗の利益を赤字の店舗に補填するといった動きも必要になります。
会社として黒字を出すというのはこんなに大変であり、1台当たりの利益は思っているほどないと考えた方が無難です。
そうすると、必然的に社員の給料も簡単に上げられないことがわかるのではないでしょうか。
文句を言いたい気持ちは分かるがもっと現実的に動いた方が効率的
ぼく自身も、整備士の給料問題が無くなればいいなと思っています。
しかし、できることは限られていて、文句を言い続けてもすぐに変化できるとは思えません。
文句を言いたい気持ちは分かります。
しかし、文句を言っている時間を使い、自分の将来のために役立てた方が効率的だと考えます。
そこで、今の給料に満足できない、むしろ不満に思っているならまず取り組むべき3つの方法をご紹介します。
給料面で困っているならすべきこと3選
3つ全てやってもいいと思いますが、かなりハードになると思うので、興味のあるものにチャレンジしてみることをおすすめします。
条件のよい会社の求人探し
常に、条件のよい会社の求人が出てないかなと探し続けましょう。
今の会社が不満なのであれば、転職を視野に入れるべきです。
しかし、条件のよい会社の求人はすぐに埋まってしまいます。
そのため、この期間だけ転職活動すると決めるのではなく、常に最新の求人票に目を光らせておくことをおすすめします。
そして、見つけた段階ですぐに応募をする。
この方法であれば、無職になるというリスクのないままに転職が可能です。
もちろん、人気の会社であれば受かるのは難しいでしょう。
しかし、あなたが会社側の求める人材であるなら諦めなければ必ず受かるはずです。
期間を決めてしまうと、タイミングによっては希望する条件の求人がない可能性も考えられます。
そして、万が一受かってしまえば今の会社を辞め、すぐに転職すればいいだけの話。
人道的にとか人の目がとか考えてしまっているのであれば、今の状態をずっと続けても将来、後悔しないかどうかをもう一度考えてみてください。
あなたを自分の会社にとどめておけなかったのは、会社の責任です。
社員の不満を把握できてないわけですから。
一社員がそんなことを気にする必要はありません。
最低限のルールを守り、さっさと条件のよい会社に転職してしまいましょう。
副業
転職する気がないし昇給も期待できないのであれば、お金の問題を解決できるたった一つの方法が副業です。
今すぐに副業をはじめましょう。
「でも、副業禁止だし・・・」と思っているなら、以前話したぼくのラジオを聞いてみてください。
副業禁止なのは会社のルールだけであり、法律では禁止されていません。
むしろ、副業したという理由でクビすると、理不尽な解雇として扱われ会社が訴えられます。
もちろん、本職の秘密を社外にバラし損害を与えてしまったり、副業ばかり行い本業の仕事に支障が出てしまうと話は別です。
解雇される可能性もゼロではなくなります。
しかし、本職もきちんとしている、最低限のルールも守っているなら下手に解雇はできません。
もっと収入を上げたいのであれば、副業も立派な選択肢の1つになります。
新しい資格取得
新しい資格を取得しようとする動きも昇給、そして転職において有利になります。
他の人が持っていないような資格を取る。
例えば、整備士1級の資格などは最近増えてはいるものの、まだまだ取得している人は少ないです。
また、ぼくの年齢(平成元年生まれ)で取得できる普通免許は準中型5トン限定でした。
この免許では積車に乗れません。
そのため、中型免許を取りに行きました。
この免許によって、8トン限定の人よりも大きな車を運転できます。
このように、他の人が持っていない資格を取得する動きも大切だと思います。
電気工事士の資格もかなり強いですよね。
だから、その資格を取得するために頑張って勉強する。
そうすることで、今の会社では不要かもしれませんが、転職の際に有利になる可能性は高くなります。
このように、よりよい状態にしようと思うのであれば、できることはたくさんあります。
まとめ
今回の記事では、給料を上げろというのはやめましょうという話でした。
理由は上で述べたように、給料を上げろと文句をいっても上がらない現実があるからです。
そして、この状態というのは昔から続いており、もうすでにみんなが知っていることです。
文句をいっても現実は変わりませんし、どうせなら現実的により良い将来に向けて頑張ってみませんか?
具体的には常によい条件の求人を探し続けるとか、副業、新しい資格取得などです。
仕事以外で何かをするのは正直、大変です。
しかし、失った時間は帰ってこないということを考えると、どこかで踏ん張るべき時期がくるのではないでしょうか。
それが今なのか、後なのかの違いなだけだとぼくは思っています。
この記事を読むことで、変化のきっかけになってくれればうれしいです。